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| 昨季も浜松はイーストの大本命だった。ガーデナー、モリソンを中心とした爆発的なオフェンス力でシーズンを1位で通過。新規参入チームとして初のファイナル進出、そして優勝は見えていた。しかし、ファイナル4でシーズンに大きく勝ち越していた東京に敗れることとなる。理由は明らかだった。エースプレイヤーのムラである。そこで浜松は、シーズン1位だったのにも関わらず、外国人プレイヤーの総入れ替えを行った。新入団したウェンデル・ホワイト、ウィリアム・ナイトは期待通りの活躍を見せる。爆発力では昨季の二人に劣るかも知れないが、安定感という部分では明らかに優れている。この2人の活躍でカンファレンス1位を独走するも、浜松は補強の手を緩めなかった。繰り返し行われたインサイド陣へのてこ入れ。そして、ホワイト、ナイトに続くエース級のプレイヤーとしてウェイン・アーノルドを獲得。3人のプレー時間をシェアすることで、さらにバランスの良いチームとなり、昨シーズンを上回る成績でプレイオフ1位進出を決めた。昨季より明らかに強い浜松はファイナル進出の最有力候補といえるだろう。 対抗馬となるのは、仙台。彼らの持ち味はディフェンスだ。昨季リバウンド王のクリス・ホルムはインサイドのディフェンダーとしてはリーグ屈指であり、チームの全選手がディフェンスに対する意識が非常に高く、それが今季リーグNo.1の最小失点に表れている。そのうえで、今季途中にジョシュ・ペッパーズとニック・ダヴィッツを獲得し、オフェンス面でも厚みを増した。非凡なオフェンス力を持つペッパーズは昨季も仙台に在籍しており、すぐに仙台のスタイルに対応。エースとして活躍をしている。今季浜松に勝った2試合はいずれも浜松を平均以下の得点に押さえ、逆に仙台は平均以上の得点を取っている。全員で守って、全員で攻める仙台バスケの真骨頂を見せることができれば、浜松越えも実現するだろう。 新潟は、シーズン終盤の失速で3位の座すら危うくなっている。チームの状態は決していいとは言えず総合的に見ても浜松(1勝7敗)、仙台(1勝5敗)の両チームに対抗することは難しいだろう。東京も同様だ。新潟とは逆にシーズン後半の追い上げでプレイオフを決めているだけに勢いはあり、シーズンでも上位2チームに2勝ずつしているだけに、アップセットを演じるとしたら東京かもしれないが、よっぽどのことがない限り現実的ではない。イーストは浜松と仙台の一騎打ちが濃厚だ。 |
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| 今季も沖縄が最有力思われていたウェスト。澤岻直人の移籍以外は、優勝メンバーのほとんどが残っており、与那嶺やリーチの加入など昨季と比べても遜色ないチームでスタート。金城のケガなどのトラブルがあったものの前半戦を17勝9敗で折り返し、首位をキープ。ところが1月にニュートンがケガをすると、ウェストの戦力図が徐々に変化し始めることになる。沖縄は後半戦スタート時にいきなり京都に連敗すると、その後は1勝1敗の連続で調子が上がらない。ニュートンの復帰後も連勝できたのは高松だけ。事態は好転せず、後半戦だけを見ると勝率は5割となっている。カンファレンスセミファイナルのホーム開催はほぼ決まっているものの、相手になるであろう他の3チームとの戦績は全て5割であり、楽観視はできない。ただし彼らには昨季のトーナメントを勝ちあがった経験がある。そして待ちに待った金城の復帰も見えているだけに、プレイオフには、また強い沖縄が観れるかもしれない。 そんな沖縄に変わって首位に躍り出たのは大阪。前半戦は大阪らしからぬ戦いで勝率は5割を切り、プレイオフ進出すら危ぶまれていた。ところが後半戦に入ると、それまでがウソのように調子が上向いていく。ジェイソン・クロッソの入団以外、特にチームに動きがあったわけではない。ワシントン、マーリー、パルマーと経験のある選手が中心となり、チームケミストリーを高めることができたのが好調の最大の要因となったのであろう。後半戦の大阪は10連勝をはじめ、順調に勝ち星を伸ばし、現時点で18勝4敗と大きく勝ち越している。他のプレイオフ進出チームとの戦績も、沖縄には4勝4敗と分けているが、福岡(5勝1敗)と滋賀(4勝2敗)には勝ち越しているだけに、カンファレンスセミファイナルがホーム開催になれば、有明への進出の可能性は非常に高くなる。大阪の王者返り咲きなるか。 bjリーグに新規加入して以来、プレイオフ進出を逃したことのない福岡。前HCのジョン・ニューマンが作り上げた走り勝つバスケットを、小川新HCが受け継ぎ、さらに進化させた結果、得点力はウェストNo.1となり、失点も昨季を下回っている。開幕当初は5連敗を喫するなどしたが、その後は大きな連敗もなく順調に勝ち星を重ね、昨季を大きく上回る成績でプレイオフ進出を決めた。福岡といえばパーカーの名前がすぐに思い浮かぶ。得点力は健在で、2年連続の得点王もほぼ確定的だ。とはいえ、パーカー頼みではプレイオフを勝ち上がることはできないだろう。シーズンここまでででパーカーの得点が30点を上回ったのは14試合でその戦績は8勝6敗。逆に20点を下回ったのは9試合でその戦績は5勝4敗とパーカーの得点が勝敗を左右しているわけではないことがわかる。どんな試合でもパーカーは25点取れる選手であることは間違いないだけに、他の選手がいかに点を取れるかに勝敗がかかっていると言えるだろう。 2年目の滋賀は昨季惜しくもプレイオフ進出を逃しただけに、今季のプレイオフ進出は至上命題だったと言える。シーズン前半には一時期首位に立つなどしたが、5連敗や3連敗もあり、早々に首位の座から降りた。その後は勝っては負けの繰り返しで、勝率5割を行ったり来たりの状態が続く。そんなチームに大きな動きがあったのはシーズンも残り2ヶ月となった3月。2007-08シーズンの大阪優勝の立役者となったマイキー・マーシャルを入団である。チームにとっては賭けだった。それまでチームを引っ張り人気もあったボビー・ナッシュを解雇しその代わりにマーシャルを入団させたのだ。これで結果が出なければブースターの反感を買うことになったであろう。しかし、マーシャルは期待通りの活躍を見せる。マーシャル入団後チームは10勝4敗と勝ち星を先行させプレイオフ進出をほぼ決定付けた。4月の月間MVPには城宝が選ばれるなど、明るい話題が多い滋賀は、今乗りに乗っている。カンファレンスセミファイナルのホーム開催こそ逃したが、どのチームにとっても侮れない存在だろう。 ウェストはイーストに比べて実力が拮抗している。4チームの対戦成績を見ると、大阪が有利に見えるが、沖縄には前回王者の経験と意地がある。福岡も安定した力を発揮しているし、尻上がりの滋賀はどのチームにとっても脅威だろう。カンファレンスセミファイナルはどのチームにとってもタフな戦いになるはずだ。有明の切符を手にするのはいったいどのチームなのか。 |
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